不倫慰謝料請求の裁判例

不倫慰謝料請求の裁判例

妻が、夫の不倫相手に慰謝料請求の訴訟(裁判)を提起し、判決で慰謝料が認められたケースをいくつかご紹介します。

 

 

【事例その1】 夫が約2年半の婚姻期間中、2年間で合計3回不貞行為を行ったものの、夫が妻に謝罪し法廷で妻に協力して証言するなどして、婚姻関係が相当程度回復している事例

 

判決で認められた慰謝料額:50万円

 

請求額:250万円

 

不貞開始までの婚姻期間:約2年半

 

不貞期間:約2年(不貞回数3回、一時会わないようにしていた期間あり)

 

子供:2人

 

 

(本件の増額要素)

 

・交際期間が2年間にわたること

 

・夫婦間に未成熟の子供がいること

 

・不貞行為発覚により、妻がショックを受け、家事ができなくなり、不眠症に陥り、自傷行為を行うようになったことから、心療内科への通院を余儀なくされていること

 

 

(本件の減額要素)

 

・不貞行為の開始時点で、婚姻期間が約2年半程度にすぎなかったこと

 

・不貞行為の回数が3回にとどまること

 

・夫が妻に謝罪し、法廷で妻に協力して証言するなどして、婚姻関係が相当程度修復されていること

 

 

 

【事例その2】 会社経営者の夫が、妻との婚姻関係が悪化している状況で、スナックの女性と同棲を始めたものの、子を思って妻の元に戻った事例

 

判決で認められた慰謝料額:100万円

 

請求額:500万円

 

不貞開始までの婚姻期間:約21年

 

不貞期間:1年5か月

 

子供:1人

 

 

(本件の増額要素)

 

・不貞行為を知った妻がショックで体調を崩し、医師から過度のストレスが要因と診断されたこと

 

・不倫相手が同棲に積極的であったこと

 

・不倫相手が妻に嫌がらせのメールを送るなど、不貞行為を反省するそぶりを全く見せなかったこと

 

 

(本件の減額要素)

 

・不貞行為の開始時に、婚姻関係が相当に悪化していた(食事も一緒に取らず、会話もほとんどない状況で、離婚も検討していた)

 

・夫が妻の元に戻り、婚姻関係が破たんに陥ることはなかったこと

 

・肉体関係は夫が積極的に誘ったものであること

 

 

【事例その3】 不倫相手が、妻から再三にわたり夫と別れるよう求められていたにも関わらず、これを拒絶し続け不貞行為を続けていた事例

 

判決で認められた慰謝料額:300万円

 

請求額:1,000万円

 

不貞開始までの婚姻期間:6年

 

不貞期間:約2年2か月(継続中)

 

子供:1人

 

 

(本件の増額要素)

 

・不貞行為により、婚姻関係が破たんしたこと

 

・妻から再三にわたり夫と別れるよう求められていたにも関わらず、これを拒絶し続け不貞行為を続けていたこと

 

 

 

【事例その4】 妻の家事等について不満を持つ夫が、同僚女性に対し婚姻関係が破たんしていると述べ、その女性が夫の言葉を鵜呑みにして不貞行為に及んだ事例

 

判決で認められた慰謝料額:180万円

 

請求額:260万円

 

不貞開始までの婚姻期間:3年7か月

 

不貞期間:約2年(継続中)

 

子供:無

 

 

(本件の増額要素)

 

・不倫相手は既婚者でありながら、夫が妻帯者であることも認識しつつ不貞行為に及び、婚姻関係が破たんしているとの言葉を鵜呑みにして不貞を続けていたこと

 

・不倫相手不貞行為を継続し、夫と同棲するようになったことで、婚姻関係が破たんし、夫婦関係修復が不可能となったこと

 

(本件の減額要素)

 

・不貞の継続は、積極的に働きかけていた夫に主たる責任があること

 

※妻は家事等を完ぺきにはこなしていなかったものの、それが不満だからといって不貞行為をして良い理由にはならず、慰謝料を減額すべき事情には当たらないとされた

 

 

 

【事例その5】 不貞開始時に既婚者であることを知らなかったものの、その後間もなく既婚者であると知ったにも関わらず、不貞関係を継続していた事例

 

判決で認められた慰謝料額:100万円

 

請求額:300万円

 

不貞開始までの婚姻期間:2年10か月

 

不貞期間:1年10か月

 

子供:無

 

 

(本件の増額要素)

 

・不貞関係になって間もなく既婚者であると知ったにも関わらず、不貞関係を継続していたこと

 

・不貞行為が原因となり、婚姻関係が破たんし離婚に至ったこと

 

 

(本件の減額要素)

 

・不貞行為の開始時には、婚姻関係が3年を経過していなかったこと(婚姻関係が比較的短いこと)

 

・夫婦間に子がいないこと

 

 

 

【事例その6】 不倫相手との交際で夫が多額の金銭を支出しており、不倫相手もそのことを認識して交際を続けていた事例

 

判決で認められた慰謝料額:200万円

 

請求額:800万円

 

不貞開始までの婚姻期間:16年

 

不貞期間:約5か月半

 

子供:無

 

 

(本件の増額要素)

 

・夫から強く離婚を求められたショックでうつ病になったこと

 

・不倫相手との交際で夫が1000万円程度の支出をしていたこと、不倫相手と同居する予定でマンションを借りていたことを知り、多大な精神的苦痛を受けたこと

 

 

(本件の減額要素)

 

・不倫相手の方から積極的に不貞行為に誘ったわけではないこと

 

・不貞行為の期間が比較的短期間であること

 

 

 

【事例その7】認定された不貞行為は1回であるものの、不貞行為が婚姻関係に与えた影響等を考慮し、180万円の慰謝料が認められた事例

 

判決で認められた慰謝料額:180万円

 

請求額:600万円

 

不貞開始までの婚姻期間:約19年

 

不貞回数:1回のみ

 

子供:2人

 

 

(本件の増額要素)

 

・不貞行為が原因で婚姻関係が破たんしたこと(離婚調停中)

 

・不貞行為に及んだ時点で、婚姻関係が約19年以上継続していたこと

 

・夫と同居している子供たちが動揺し、精神的苦痛を受けていること

 

 

(本件の減額要素)

 

・不貞行為に及んだ時点で、妻の言動等が原因で、婚姻関係が必ずしも円満とはいえない状態であったこと

 

・不貞行為の回数が1回のみであること(不貞が複数回、長期にわたっていたこと認めるに足る証拠がない)

 

 

 

【事例その8】夫が婚姻後40年後から20年間、毎日不倫相手の自宅に通い、不倫相手との間で2人の子供をもうけて死亡した事例

 

判決で認められた慰謝料額: 500万円

 

請求額:1億円

 

不貞開始までの婚姻期間: 39年

 

不貞期間:約20年

 

子供:2人

 

 

(本件の増額要素)

 

・不貞期間が20年という長期にわたること

 

・不倫相手と2人の子供をもうけたこと

 

・夫婦の自宅と不倫相手の住居が近隣のため、近所の風評(夫には愛人や隠し子がいる)に悩まされていたこと

 

 

(本件の減額要素)

 

・夫が死亡するまで、婚姻関係は破たんしていなかったこと

 

・妻が夫のことを許していたこと

 

・20年以上前の分の慰謝料は、除斥期間経過により請求できないこと

 

 

 

NEXT→不倫慰謝料請求権の時効

 

 

サイト運営者

 

 

花田好久(はなだよしひさ)。行政書士。不倫問題カウンセラー。1975年2月生まれ。既婚。福岡県出身。東京都八王子市在住。

 

単なる慰謝料請求にとどまらず、不倫で傷ついた方の気持ちを代弁する内容証明の作成を心がけている。

お申込み・お問合せ

お申込み・お問合せ


お申込み・お問合せ



サイト運営・花田好久行政書士事務所

日本行政書士連合会登録番号第06400291号

〒192-0074 東京都八王子市天神町2-10-303

電話 042-624-8381 メール info@rikon-online.net

⇒事務所案内
page top